プロローグ

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そして厄介な事に彼女は後一週間は帰ってけぇへんときた。 朝晩に対面通話で話せるんは良いけど、側におらんとやっぱりどっか寂しさがある。 あの子の陽気で明るいキャラが、私達の救いになってたとはなぁ…… 「う~ん……しゃあない! ここはイオンの顔に免じて散歩行ったろ!」 「そうこなくちゃ!」 ワイマが嬉しそうに跳ね上がった。 まぁ、たまには外出やんとアカンからえぇか。 あの島は危険と言えど、さすがに雑草処理せんかったらイカンからなぁ。 「でも、単独行動は禁止な。アソコは危険な魔物がウジャウジャおるから下手したら食べられるで」 「分かってるって~♪チイチイがいたら百人力だい!」 おのれ……人の苦労も知らんと。 アンタが今普通の生活送れてるのは誰のお陰や思ってんねん。 「アンタさ、遊びに行くんちゃうからな?」 「でも、オイラに何かあったらチイチイが助けてくれるんでしょ? だから大丈夫大丈夫♪」 懸命にお菓子とか用意しようとするワイマに突っ込み入れたらそう返ってきた。 …………あれ、ワイマってこんなキャラやっけ?
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