チイとワイマの冒険～忘れ去られた記憶を取り戻せ！～

プロローグ

よーし、そうと決まったらすぐに出発！
朝食後の運動やと思えば安いモンよ。

そ言えば、去年は散歩の帰りに悲鳴聞いたから火傷してるにも関わらず突っ込んで行ったんやったな。

その時も同じように怒られたっけ。
口うるさいなぁ思ってたけど、イオンはそのくらい私達を大事にしてくれてるって事やんな。

「これからも、この関係が続いたらえぇよな」

「本当だね。それ以上の幸せなんて他にないもん」

朝御飯は美味しかったし、天気も良好。
喧嘩する事もないし、心配材料やったヒューイも自立していってる。

私達、今一番順調にいってるんちゃう？

「あ、そろそろ島着くで。ここからボート乗るから、しっかり捕まってて」

「アイアイサー！」

退屈過ぎず、かといって忙し過ぎでもない。
ちょうど良い充実さ。

毎日、ずっと、変わらず皆でここに住めたら良いなぁ。