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「おう、聖騎士教会ってんのは、所謂魔族狩りってやつさ」
「魔族狩り?」
「俺たち魔族を躊躇いなく斬り落としている、クソなところだ。だから、俺たち魔族と聖騎士教会は、基本同じ世界では暮らしていない」
「・・・。」
「まぁ、勿論、俺たち側がなにかやらかしたなら、間違いなくこいつらが斬り掛かって来るから意味ないんだが。さて、と」
白崎くんはそう言うと、先生の頭をガシッと鷲摑みした。
「なんでこともあろう聖騎士教会の十騎士の者が、ここにいんの?」
「うぐっ、そ、それはっ」
「あっ、そっか、あんたもう聖騎士教会の者じゃないんだよねぇ?」
「なっ、何故それを!?」
この先生って、聖騎士教会の人だったってこと?
「まさかぁ、理由もなしにここに来たってことはないよね〜」
「おっ、俺はもうあんな正義づらかましている教会なんて行きたくもないから、魔族界まで逃げてきたんだ!!」
「それが本音か・・・よっ!!!」
白崎くんの背負投でドゴォというでかい音とともに、横になった。さすが、といったところか。
ていうか、ここって魔族界っていうところなんだ。知らなかった。てっきり、人間界かと思ってしまったくらいだ。
「ねぇ白崎くん、一つ疑問に思ったことがあるんだけど」
「なんだ、言ってみろ。」
「なんで女子生徒だけ皆人間なの?ここ魔族界っていうところなのに」
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