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「んんっ?ニンゲン?ナニソレオイシイノ?」
「え、」
「そんな種族なんかいねぇぞっと。お前ら女子はな、天照大神の子だぞ」
「あ、天照大神、オオカミ、狼?」
「フハッ、狼って。おかしー。大神だぞ、神だ」
か、神?カミ、さま?
え、
「ええ〜っ!?ウソ、あの神話の本とかに出てくる、あっ、あああああま、天照大神!?」
「うん?神話の本とかって言ってるけど、実際にいたぞ。確か1000年前」
「せっ、1000も前に!?じゃっ、じゃあ私たちの中に・・・その、天照大神の生まれ変わりがいるってこと?」
「そーゆーこと」
なるほど。つまりまとめると、男子は魔族、女子は神の子、というわけ。
って、なにがなるほどだよ。
「そして1000年後の今年、その天照大神の生まれ変わりがいるんだ」
「1000年・・・・・・。っつ・・・!!」
白崎くんの言葉を聞いた途端、私の頭に頭痛が過ぎった。
「おい・・・!!大丈夫かよ、紫苑!!」
私を呼ぶ白崎くんの声が頭に入ってこない。1000年・・・。1000年・・・・・・。
―――『我は、1000年の刻をこえ、この身を以て生まれ変わることを、此処にあらわすっ!!』
誰――、この声の主は一体、誰なの――?
わからない。分からない。理解らない。
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