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俺は言って、紫苑の顎をクイッと上げた。
「し、白崎くん・・・?何する、つもり・・・んっ」
俺の唇と、紫苑の唇が深く触れた。否、正確に言うのならば、俺が紫苑の唇にキスをした。深く、もっと深く。
「あっ、のっ・・・。こ、れは・・・!?」
紫苑がモガモガと動揺している。まぁ、無理もない。
俺はさらに、キスを重ねた。紫苑の薄い桜色の唇は、俺が思った以上に甘かった。
「お前の唇、甘いな・・・」
「・・・!!んっ、ふ、ぁっ・・・」
俺が唇を離すと、キラキラと光った透明な線が、俺と紫苑の舌先に粘り付いていた。
「なっ!?なな、何を・・・したの、白崎くん!!」
「キス、しただけだ。それより、体はどうだ?」
「えっ、あ・・・れ、あつくない・・・?」
やはりな。こういうのは、何度も体験したことがあるからな。
「どういうこと・・・?」
「お前の体の中にある免疫膜が、膨張し過ぎて体内で爆発したんだろう。それが原因だ。だから、口から俺の粘液をのませればおさまると想ったんだ」
「そうなんだ。だけど、なにがこの原因を引き出したんだろう?」
ふむ。考えられる理由とすれば・・・。
スルッと、俺は紫苑の制服のリボンをほどいた。
「ふぇっ!?な、何をしているの、白崎くん!!」
「ん。リボンほどいてんの」
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