二章 「紫苑」の秘密 壱

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俺は言って、紫苑の顎をクイッと上げた。 「し、白崎くん・・・?何する、つもり・・・んっ」 俺の唇と、紫苑の唇が深く触れた。否、正確に言うのならば、俺が紫苑の唇にをした。深く、もっと深く。 「あっ、のっ・・・。こ、れは・・・!?」 紫苑がモガモガと動揺している。まぁ、無理もない。 俺はさらに、キスを重ねた。紫苑の薄い桜色の唇は、俺が思った以上に甘かった。 「お前の唇、甘いな・・・」 「・・・!!んっ、ふ、ぁっ・・・」 俺が唇を離すと、キラキラと光った透明な線が、俺と紫苑の舌先に粘り付いていた。 「なっ!?なな、何を・・・したの、白崎くん!!」 「キス、しただけだ。それより、体はどうだ?」 「えっ、あ・・・れ、あつくない・・・?」 やはりな。のは、何度も体験したことがあるからな。 「どういうこと・・・?」 「お前の体の中にある免疫膜が、膨張し過ぎて体内で爆発したんだろう。それが原因だ。だから、口から俺の粘液をのませればおさまると想ったんだ」 「そうなんだ。だけど、なにがこの原因を引き出したんだろう?」 ふむ。考えられる理由とすれば・・・。 スルッと、俺は紫苑の制服のリボンをほどいた。 「ふぇっ!?な、何をしているの、白崎くん!!」 「ん。リボンほどいてんの」
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