三章 天照大神の真実

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三章 天照大神の真実

【side牙王】 「――書紀とは話が異なっていてな。その一つが天照大神と、須佐之男命なん だ。この二人、実は兄妹では無い。解らなくてもいい。先ずは、話を聽いてくれ。 神話の時代―。其処には神々がありとあらゆる程沢山居た。彼等は皆、毎日のように闘い《あらそい》をしていた。種族など関係無く、闘い《あらそい》をしていた―。 ある時、一人の天族の神が魔族の神と闘い、無惨にも敗けた。しかし彼は、負けを認めなかった。魔族は、天族に対して強い恨みを保っているとされていたから、誰も魔族の神の言う事を信じなかった―。 そしてこの口争いは到頭、外までも拡がってしまった。その内、魔族は天族に対し、口訳をすることができなくなり、仮にした者は最悪死刑にされていたらしい、と言う噂が流れてきた」 「そんな・・・!!」 彼女は驚愕、恐怖に満ちた面をしていた。 「この他にも様々な対象法律、謂わばのルールが課せられた。魔族は時々に険呑な嫌気に晒されて、ある時事件を惹き起こしてしまった。 それは、この全世界で云われている『魔族大災害事件』だ。この事件、―いや、この災害は、全世界を地獄の底へと突き落される程に凶悪だった、と言ってもいい。 この事件を起こしたのは、魔族界の王である、赤羽龍華だ。
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