序章 総長様もとい魔王様

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あの人、一体何者なんだろうか。まぁ、私には関係のない話だし、この先一生会えないだろう。異世界ファンタジーのアニメを見過ぎて、頭の中がゴッチャゴチャなんだ、きっと。 ―――「ただいま」 誰も居ない家にそう呟いた。 なんか今日は、変な人を見てしまったなぁ。あっ、それよりもLIME見よ。 お父さんは、海外へ出張中。お母さんは、事故で亡くなってしまった。 ピロンッ。 お父さんからだ。 ―――『明日は、帰って来れない。夕飯は、コンビニのものでも買って食え』 なにが『明日は、帰って来れない。』だ。明日、じゃなくて明日、でしょうが。文字くらいちゃんと書いてほしい。 はぁ、今日の夕飯は、試験祝いに唐揚げでも食おっかな〜。でもコンビニにまた行くの面倒臭いから、今日は自炊でもして食うか。 私は、自炊したご飯と昨日作っておいた野菜を食べて、お風呂に入ってから寝た。 合格発表は、一週間後だからその間が暇になってくる。 ふあぁ、欠伸がこぼれた。あぁ、眠くなってきた。 私は、瞼が重くなっていくの感じて、深い夢の中に入っていった。 ―――一週間後。合格発表のときがきた。私の番号は1357番。 私はスマホを開いて、鳳城高校のホームページから合格発表者の欄を見た。 1357、1357・・・あった!!よかった〜、死ぬかと思ったよ。こういうドキドキするやつは苦手なんだよね。 これで高校の心配はなくなった。私は入学式の準備をはじめた。
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