三章 天照大神の真実

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◇ ◇ ◇ 【side紫苑】 ゴォォォッ! ―――ここは何処?私は今何をしているのだろうか?何か風を揃っているような。 「ほん。もう御目覚めですかな、様」 「えっ・・・?」 その時、総てが自覚できた。 この先生、いやこの(元騎士)は、んだ。だから、私の存在がどれほど嵩かったのか。 識っていたの。 「・・・氷空?」 「そうです。あと1時間程で着きますよ」 「着くって・・・、何処なのっ!」 「・・・言っても良いんですか、ね。やっぱり言うと、貴女は逃げ出してしまうかもしれない、とか?」 「勿体振らないでさっさと言って!!」 「・・・・・・。『』ですよ」 ―――、そこはっ。 「うっ・・・、くっ・・・。あ、あああああ。ぁぁあああああーーーーーっ!!!」 私は、自分でも分からない程の怒気の混もった発狂と、体の奥底から感じる熱い何かを今、全部吐き出した。 「なっ・・・!?これは・・・、素晴らしいぃっ・・・・・・。天照大神の記憶が蘇ったのか。なら、これならあの『AK実験』が叶うのも夢ではないっ!!」 「――A、K実験?」 「はい。天照大神様覚醒実験の略称です」 「私が覚醒なんてするの?」 意味が理解らない。もし、仮に私自身が覚醒したら、私の今までの記憶はどうなってしまうのか、私の存在はこれから知らない人たちと、過越して行くのか。
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