三章 天照大神の真実

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私だって、健全で立派な女子高校生だ。なのに――、 「おい何モタモタしてやがる、早くしろよ。―あれっ、もしかして何でもするって、そっちが言ったから命令してるんだけど、今更そういうの無しは辞めろよな。舐めてんのとおんなじだぞ?」 「・・・・・・っ、それ、は」 「それは、何?」 こわい。恐い。怖い。繋げれば『恐怖』に成るように、この男が恐怖に満ちていた。 「一つ、言い忘れてた」 「・・・・・・。」 言い忘れていた・・・、何を? 「俺の本当の正体」 まさか―。 「俺は吸血鬼(ドラキュラ)のドキラだ」 吸血鬼(ドラキュラ)って謂うことは、この人は元々聖騎士教会その人では無かった、ということに成るはず・・・・・・否、そう捉えていいという意味が適切だろうか。 しかしこの世界には吸血鬼が居たとは。私とて、この世界は天族と魔族だけが存在していると思った。 「御察しの通り、この世界には天族と魔族が実権を握っていますが、この2種属以外にも沢山の種族が居ます」 私たち天族と白崎くんたち魔族らが他の種族よりも上の存在、か・・・。私としては、皆仲良くしていけば良いなと想ったけど・・・・・・、 他人の考えを識っている上での発言が隣から降って来た。 「その考えが全て上手くいくと御想いで?」 やはりこの人は私の考えに賛同しないようだ。諦めるしか方法は他にない――、 「良いでしょう。お承けします、その」 依頼・・・で言った覚えは無い、はず。
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