一章 入学式

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一章 入学式

【side紫苑】 ―――今日は、待ちに待った入学式である。ブレザーとスカートの色は白色。セットだから、より可愛く見える。淡い桃色の髪は、ハーフアップに纏めた。私、一応化粧品とかはしていないよ。 鞄を肩にかけて持ち、靴を履いて、出掛ける準備は完了!! 私の家からは10分で着く。と言っても、偶々近かったからではなく、私が引っ越しをしたからなのである。 校門に近づくに連れ、沢山の生徒たちが見受けられた。 あれ、黒の制服の人もいるけど、白の制服の人の方が少ない。なんで?あっ、わかった。男子と女子とで別れているんだ。 鳳城高校は、元々男子校だったけど、去年共学校になったんだ。とはいえ、女子生徒の方が男子生徒よりも少ないけどね。 気の所為なのか、男子生徒の全員がだった。というよりも、角が生えていたり、耳が尖っていたり、背中から翼が生えていたり・・・・・・と、色々おかしいと思った。 対して、女子生徒の方は、正真正銘の人間いわくのみだった。 なんだろう。もしかしてこれ夢?と思って、頬を軽くつねってみると痛かった。どうやら本物ようだ。 変なの、と呟いた。 入学式は、生徒は一旦教室に入って、それから体育館で行うことになっている。 昇降口前のクラス分けの貼紙を見てみる。一ノ瀬・・・一ノ瀬・・・、あっ、あった。1−Ⅲだ。 そのまま昇降口に入ろうとした時、ふと誰かにぶつかった。
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