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「いやー、これでやっと伝説のThe・End・Cakeが食べれるわー。はっはっは」
伝説・・・の、The・End・Cake・・・?なんじゃそりゃ。
「そのThe・End・Cake・・・って何?」
「おー、よくぞ聞いてくれたな、紫苑」
そりゃ聞くでしょうが。ていうかなんで急に名前呼び?
「これはなー、まさしくThe・Endなんだぜぇ!!どういうことかって?そう、つまりそういうこと!!」
いや、どういうこと!?まったくわかんないけど。
「ほんじゃあ試しに、一口食えばいいんだよ」
「いや今授業中だから食いたくないんだけど・・・んんっ!!?」
乱暴に食わされたThe・Endなんちゃらの味の正体がわかった。甘い、辛い、苦い、酸っぱい、塩っぱい、それらが全て混ざったまさにThe・Endな味だ。
「ちょっと吐き気がしてきた・・・」
「フハッ。笑えるぞ、そのお婆ちゃん顔」
「誰がお婆ちゃんですって?!うぅっ、トイレに行ってくる!」
「行ってら〜」
私は猛ダッシュでトイレに駆け込み、吐き気を抑えた。
もうあのケーキは金輪際絶対に食べない。というか、みたくもない。
よくあんなケーキを頼んだよね。
トイレから出て鏡を覗いた私は、首元が光っていることに気が付いた。なんだろうこれ。
首元にあった紋様はまるで、姫のような感じを強調されていた。
触っても触っても紋様は消えない。いつからできたんだろう。
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