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暫くはそんなむず痒い空間が続いて、お互い「美味しいですね」など、食の感想以外は口にしない状態だったけれど、ビールも飲んでいるうちに和やかな雰囲気に戻り他愛もない話に花を咲かせるようになった。
でも、心の中はずっと落ち着けないでいた。
仁科さんはあの瞬間、何を思っていたんだろう。何を考えていたんだろう。あの行動の意図はなんだったのだろう。
確かめたいけれど、確かめる勇気が足りなくて。
今はまだこの和やかなひと時を楽しんでいようと思うのだった。
いつか、仁科さんの気持ちが知りたいな。
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癒やしのお隣さん 番外編 【完】
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