お裾分け

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 本日も強烈な癒やしを吸収してしまい胸がドキドキするのを隠しながら、頭の中では材料は揃ってるかなと考える。 「あ。いくつか食材が足りないので今から買い出し行ってきます。準備できたら呼びますね」 「それなら、僕も一緒に買い出し行きます」 「たくさん買うわけじゃないので大丈夫ですよ」 「いえ。微力ながら僕も役に立ちたいので」 「でも…」 「ぜひとも」  やや食い気味な感じはあったけれど、本当のところは仁科さんとスーパーマーケットにお出かけという展開が嬉しいからこの申し出は受け入れたい。  頬が緩まないように必死だ。 「じゃあ、一緒に行きましょう」 「はい」  ひゃあっ!だからその笑顔!最高過ぎるから~っ!  というわけで、急いで鞄を用意して私と仁科さんはスーパーマーケットへ向かった。  歩きながら今日の仕事はどうだったかなど話をしながら、私は一人浮かれている。  こんなに胸をドキドキと高鳴らせていること、仁科さんは知らないんだろうなぁ。
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