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不安を打ち消すような、たくさんのキスに溶かされた愛理は、甘い息を吐きながら、蜜が溢れた場所へ翔を受け入れた。
ふたりを隔てるものが無い状態で、好きな人とひとつになる。それは、幸せを分かち合うこと。
溶けた頭の中にMake loveという言葉が浮かぶ。
欲望を消化するだけの性行為ではなく、愛を確かめ合い構築していくための行為。
自分の 一番深い場所に翔を感じて、心が温かい。
重ねた肌から伝わる熱に翻弄され、縋るように翔の背中へ腕をまわした。
その背中は、しっとりと汗で濡れている。
「しょう……くん……すき」
想いを伝えたくて、口にした。
すると、自分に中にあるモノが一段と大きくなり、その質量に圧倒される。
「オレも好きだよ」
そう言って、深いキスを落とされた。やがて、翔の動きが激しくなり、揺さぶられると、粘り気のある水音と自分の口から漏れる甘い声が聞こえてくる。
「あ……ぁ……あ、ダメ! イっちゃう!」
内側を擦り、最奥の部分を刺激され、ゾクゾクと背筋に甘い電流が流れる。言いようのない愉悦の波に襲われて、翔のそれを内壁が締めつける。
「クッ……」
「ん、あ……あぁ」
ドクッと最奥に熱が吐き出され、それを受け止めると、再び、絶頂へと押し上げられる。
頭の中が真っ白になって、翔の存在だけ感じていた。
ハアハアと肩で息をする翔の重みが心地好い。愛を伝えるように、背中にまわした腕にギュッと力を込めた。
心も体も満たされて、今は翔のすべてが愛おしい。
幸せ過ぎて、胸がいっぱいになった愛理の瞳が潤みだし、涙が頬を伝う。
「愛理さん、痛かった?」
涙に気づいた翔が慌てて、愛理の涙を拭う。
「ううん、幸せだなって」
そう言って、ふわっと微笑む愛理に翔は、チュッとキスを落とした。
「オレも幸せ」
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