5ドラゴン

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「どぅおりゃー!」  前衛のガウルが怒号を上げて、スケルトン達に斬り掛かった。魔法が完成するまでの間は、戦士が敵を食い止めるのだ。  しかし、ガウルが剣を交えるよりも速く、エリカの聖なる呪文が完成した。  正直、速い!速すぎる! 「聖なる光の矢よ、魔を滅せよ!」  エリカの言葉と共に、光の矢が解き放たれた。  シュババババババッ!  数十本もの光の矢が、斬り掛かっていたガウルごとスケルトン達に降り注ぐ。  何だ、この量!あり得ない……まるで、光のシャワーだ。 「うおー!」  ガウルの叫び声が響き渡る中、五体のスケルトン達は、黙ったままガラガラと崩れ落ちた。 「何すんじゃい!」  ショックで硬直していたガウルは、我に返ると、エリカに詰め寄った。 「あんたバカー?」  エリカは平然と言い放つ。 「聖なる矢は、魔物にしか効きませーん。魔術の(授業)時間に習ったでしょ」 「アホか!あれ浴びてみ!死ぬかと思ったわ!」  ガウルは目尻の涙を拭うと、ブツブツ言いながら、前衛の位置に戻って行った。  
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