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「先生ずるいよ。ホワイトってとっても可愛いじゃない?私がお世話するよ」
困った顔をした先生と横の女性が、少し考えてから頷いてくれた。
優しくしてあげてねといってホワイトをてのひらに乗せてくれた。
「わあ、思ったより重い?」
「ロボットだからね」
ロボットは朱音に向かって言ったらしい。
声は無機質な機械音だが、なぜか感情がこもっているような気がした。
「私は朱音。よろしくねホワイト。今日からロボット係だからね。困ったことがあったら何でも言って」
「よろしく。迷惑は、かけないようにするからね」
少しして続々と登校してきたクラスメイト達もロボット係がやりたそうで、みんな朱音を羨ましそうに見ていた。
「さあホワイト、今日は進級式よ。校長先生のお話し、長いかも知れないけど眠っちゃダメよ」
「もちろんちゃんと聞くよ。僕らにとって特別な日なんだからさ」
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