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重症な彼氏
高2の自分は、かわいくなりたい、ほかの女子のようになりたいキラキラしたいとあの時はずっと思っていた。私もそれなりに充実していた。高2の途中から彼氏がいてもうすぐ半年だ。だが、記念日っていうのがめんどくさくて付き合い始めた日も曖昧。
「沙耶」と彼氏は私のことを呼んだ。
「なにー?」
「いや、可愛いなって」
「ありがとう。でも、こんな私のどこがいいか分からない」
「えーかわいいのにー」
彼氏は褒めてくれるけど私の良さは全く分からなかった。私のことが好きな人は、目がいかれてる、あたおかだと思う。重症。
この彼氏は、高一の最後くらいから付き合い始めた。きっかけは、死のうとしたのを助けてもらった。何もかもつぶされた自分には救いだった。
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