サンタさんの正体

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お父さんはまた、リビングのソファで横になっていた。そのだらしない姿からは、お父さんがサンタさんなんて想像もできない。 「ねえ、お父さん。聞きたいことがあるんだけど」 テレビに向いていたお父さんの顔が、こちらを向く。 「えっ。どうしたんだ」 「あのね、私が大きくなったらね、お父さんと同じ仕事をしてもいいかな」 お父さんはしばらく目をぱちくりさせる。 「えっ、俺と同じ仕事? まあ、それは良いけど」 「本当に! ありがとう!」 私はお父さんの言葉に胸が高鳴る。お父さんは、ポカンとした顔をしてたけど。 早く大人になって、サンタになりたい。それが私の今の密かな願いだ。
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