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「あれぇ・・・?」
野良のネザーランドドワーフウサギのなのは、夢の中。
「ここはどこだろう・・・」
夢の中を彷徨うあかりは、果ての無い密林の暗闇の中を走り回っていた。
「何処?ここは何処なのよぉーーーー!!」
走っても走っても、鬱蒼とした原生林の密林だらけ。
ネザーランドドワーフウサギのあかりは、もう方向感覚を失いかけていた。
ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!
なのの足音だけが、密林に響き渡っていた。
「何処なの?何処なの?何処なの?何処なの?ここは、何処なのよぉーーーーーー!!」
焦ったネザーランドドワーフウサギのなのは、段々心が取り乱して半べそをかいた。
「誰かぁーーーーーー!!居るのぉーーーーー!!ここは何処なのよぉーーーーーー!!」
ざっ!
一瞬、ネザーランドドワーフウサギのなのの目の前に黒い影が過り、長い耳に黒の影の足音を捕らえた。
「き、君は・・・もしかしたら?!?」
あかりは、恐る恐るこっちを向いて見詰める黒い影に話しかけてみた。
「あれ?ウサギ?」
「うん。そうだよ。」
「ふーん。私、私・・・私はあなたになりたくて・・・」
・・・・・・
「・・・はっ!!」
ここで、ネザーランドドワーフウサギのなのは目を覚ました。
「夢・・・って?あれ?」
ネザーランドドワーフウサギのなのは、辺りを見回して今自分の置かれている立場にビックリ仰天した。
「と、私・・・トラックの荷台ぃぃぃーー?!」
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