よるのほいくえん

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 とうとう、どっしーん! と、たおれてしまいました。  そのひょうしに、ひめちゃんの手の中から、ポーンと指輪が飛びだしました! 「どうしよう……。指輪がどこかにいっちゃったよ」  ひめちゃんが泣きべそをかきました。  うっくんとひーちゃんもオロオロ。  とんでいった指輪を探したくても、足音はもうすぐそこまで近づいています。  3匹はおもちゃ箱に戻ることもできません。しかたがないので、その場でパタッと倒れて寝たふりをしました。  カチャッと音がして、ハナ先生が顔を出しました。 「おはようございまーす。あらあら。お人形がこんなところに。へんねえ」 ハナ先生は床から三匹のお人形たちを拾いあげました。 その時、ハナ先生の机の上で、なにかがキラッと光りました。 「あっ、わたしの指輪!」  指輪は、ひめちゃんの手から飛び出して、なんとハナ先生の机の上に乗っていたのでした!
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