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カラリとガラス戸をあけると、おむかえに来たおかあさんやおとうさんたちが、子供が出てくるのを待っています。
きいろいカバンを肩からななめにかけた男の子が、黄色い帽子を手に持ったまま、走ってきました。
「オレ、いちばん! ハナせんせー、オレ、ひーちゃんがいい」
「はい、はい」
ピンク色のエプロンを付けたハナ先生は、カエルのお人形をピコピコ動かして、
「さようなら、みおくん。走ってころぶなよぉ」と、カエルのひーちゃんの声で言いました。
「わたしはうっくん!」
「また明日ね、さくらちゃん!」
たまき先生は、耳がぴんと立っているウサギの男の子のぬいぐるみで、バイバイしました。
「ヒメちゃん、あくしゅして~」お次はしゅんくん。
「はーい! 気をつけて帰ってね」
ハナ先生は、たれ耳ウサギのヒメちゃんで、しゅんくんの小さな手をキュッと握りました。
今日も、ひよこ組のみんなは、元気に帰って行きました。イラスト:ハナ🍀様
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