告白

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告白

わたしたちはあれから何度もデートを繰り返し、 わたしはついに今日、告白することにした。 全然脈なしな感じなんだけどね…… OKされたらラッキーぐらいの 気持ちでいきましょう。 「あの……」 雪が降る中わたしは立ち止まる。 「ん?どうしたの?」 街のあちこちにイルミネーションが施されていて その光がわたしに勇気をくれた。 「わたし、北山くんのことが好きです。」 その瞬間時が止まったかのような錯覚を覚えた。 北山くんは瞬きすらしない。 「え?」 「い、今すぐ付き合ってなんて言わないから、 だから」 わたしは拳をギュッと握る。 「わたしを好きになってください」 目を開けると北山くんは顔を赤くしていた。 「え、僕のことを好き?冗談じゃ……」 「冗談じゃないよ。高ニの頃からずっと 好きだったの」 「えぇっ?そんな前から?」 「うん」 恥ずかしくなって顔が熱くなる。 「……考えてみるよ」 その言葉に淡い期待を抱いた。 サンタさん。 どうかお願いです。 好きな人の好きな人になりたい。 この願いが届いたのならば、わたしに 幸せな結末をプレゼントしてください。 終わり
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