それはまるで奴隷のような扱いから始まった

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「出てけ。もう寝る」 「勝手すぎるだろ!?何なんだよ万引きなんて俺だけがやってる事じゃないだろ!」 「殺人は皆やってるから俺もやる。と、同意見だな?世の中の何人が万引きしてんだ?強姦してるのをテレビで見たから俺も強姦してますって言えば警察許してくれんの?」 俺は男の言葉に何も言えなくなって黙り込む。じっと見られ、部屋から出れば鍵をかけられ俺は扉のそばにしゃがみこんで涙が溢れる。 確かに俺が悪いけど、だからってこんな扱い酷いだろ…。しばらく泣いていたが腕で涙を拭い、いつも女が消えてゆく部屋の前に立った。 普通の扉のようだが、開けてみても暗くてよく見えなくて電気を付けて絶句した。猟奇的な行為を描いた漫画の原稿や丸められたティッシュに作業机にはパソコンが置いてあり目の前にベッドも置いてありそこの上には使用済みのゴムがいくつも放置されている。 大人の玩具や脱ぎ捨てられているセーラー服などもあり、俺は部屋の中へ足を踏み入れて辺りを見る。ここはどういう部屋なのだろう… 漫画を拾って見てみれば拘束した女性に無理矢理咥えさせたり、秘孔を虐める描写も少なくない。どれもこれも普通の行為じゃなくて、俺は見てはいけないものを見た気がしてきて戻る為に振り向けば、扉によりかかり男がこちらを見ていて心臓が止まるかと思った。
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