それはまるで奴隷のような扱いから始まった

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悪い奴じゃなさそうだが、俺は状況が理解出来ず辺りを見回すが拓真の姿がない。ただカメラがこちらをじっと見つめていて、この様子が撮られているのはわかる。 「可愛いね。名前は?」 「そ…壮馬…です」 「良い名前だね。僕は雪斗だよ?ほら呼んで」 「ゆ、雪斗…」 「うん。壮馬の雪斗だよ?」 俺は何を言われてるか分からず、見つめていれば何度も唇を重ねられ愛おしそうに撫でられる。俺の雪斗…?何を言ってるんだ…? 「して欲しい事は?」 「こ、この手錠外して…ほしい…」 俺は無理だと思ったが言えば、ポケットから鍵を出して手錠を外してくれて俺は足も外して欲しいと頼めばいいよとあっさり解放してくれた。 「た、拓真は…どこ?」 「うん?外でタバコでも吸ってるのかもしれないね?」 「抜いて…ほしい…」 「どうしても…?」 子犬のような瞳で見つめられ、俺が小さく首を振れば微笑みかけられ抱きしめられ俺は雪斗の背に手を回す。ドキドキしてしまっているのが分かり、ゆっくり目を閉じて温もりを感じてゆく。 「拓真に酷い目にあわされてない?あいつ性癖歪んでるから」 啄むように口付けられ、俺は小さく頷いて縋り付くよう腕に力を込める。この人なら…この状況から助けてくれるのかもしれない…
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