622人が本棚に入れています
本棚に追加
2
強引に連れ込まれた部屋の中・・・
「予約取ってたの・・・!?」
「俺、仕事出来るからな。」
「めちゃくちゃ仕事出来るじゃん・・・!!
じゃなくて、あんたこんなことよくしてるんじゃないでしょうね?
訴えられるかもしれないんだからね?」
私がそう言うと、男の子は少し考え・・・
「3回目だな。」
「・・・あっそ。」
私が答えると、男の子は面白そうな顔をして笑い・・・
軽々と私を抱き上げた・・・。
「本当にやめてよ・・・!!
こんなことまでしてくれなくていいから!!」
「するだろ。」
そう短く返事をして、私をダブルヘッドに寝かせた・・・。
優しく、寝かせた・・・。
そして、満足そうな顔で笑いながら私を見下ろす・・・。
「暴れるなよ、女の子には優しくしねーといけないからな。」
「こんなことまでしてくれる優しさなんていらない・・・。
こんなことしてくれても、私は恋愛なんてしない・・・。
誰とも結婚なんてしない・・・。」
「俺と結婚しようよ、桃子。」
私の言葉にアッサリとそう返す・・・。
そう、返してくれる・・・。
「悪ガキ・・・。」
「うるせーよ、ババア。」
私を“ババア”と呼んで・・・。
“ババア”と呼んで・・・。
なのに、ベッドに横になる私の顔に顔を下ろしてくる・・・。
盛ってる顔で、顔を下ろしてくる・・・。
“年下の可愛い彼女はどうするんだ、悪ガキ・・・。”
そんな言葉をグッと飲み込んで、顔を下ろしてくる悪ガキのオデコに・・・
オデコに・・・
頭突きをした・・・。
最初のコメントを投稿しよう!