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カラフルで可愛い花束を片手に持ちながら自分の席へと歩いていると・・・ 「死神がブーケ持ってる・・・っ」 「死神がブーケはウケる・・・っ」 「長峰さん、わざとかな!?」 「後ろ向きながら投げたのに狙ってたなら、ブーケトスの天才!!」 お酒が入っているからか、長峰と宝田の同期くらいの女の子達の席からそんな声が聞こえてきた。 それを私は聞こえないフリをして通り過ぎ、自分の席へと座った。 そのタイミングで会場のスタッフが来てくれ、ブーケの処理を何やらしてくれ袋に入れて再度渡してくれた。 それにお礼を言ってから、カラフルで可愛いブーケを受け取り笑顔になった。 自然と、笑顔になった。 そしたら・・・ 「黒住さんに真っ直ぐ落ちてきましたね、それ。」 隣の席に座る、人事部にいる男の子に話し掛けられた。 「ね、ビックリしちゃった。」 「次は黒住さんの番らしいですよ?」 「そうらしいね、最後まで気を抜かないでいかないと。 2人の子持ちで酒呑みでもいいっていう男に声を掛けて貰えるかもしれないし。」 そう言いながらブーケを引き出物の袋に入れて、お酒を呑む。 そんな私の姿を人事部にいる男の子が横から見てきて・・・ 「子持ちでも酒呑みでも黒住さんのこと好きなので、僕と結婚します?」 そんなことを言ってきた。
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