第10話樹奈李心愛

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第10話樹奈李心愛

ラフト国はとても綺麗な国だった。見たこともない物がいっぱいだった。 「おーい!そこの方!もしかして、バイトの方??」とオレンジの髪で黄緑の目の女の子が寄ってくる。 「多分、そですね。」 「早く!早く!お城に行かないと心愛様怒るよ!!」と早口でしゃべる女の子。 「はぁ、分かりました。」 というわけで私は、お城の心愛様の部屋にほぼ、無理やり連れてこられたのだった。 「こ、こ、こ、心愛様ぁー?連れてきましたよォ?」と震えながら言う女の子。後で話してくれたのだが、この子は、リンカと言うらしい。 「・・・こちらに入れてくれる?その子だけ」とか細いが綺麗な声が聞こえる。 「わか、分かりました。入ってください!」とリンカ。私が、その部屋に入ると、思いっきりドアが閉められた。 「あの?心愛様?」 「まぁ、何て素敵なの!お肌をぷるぷるでツルツルしているし、髪も綺麗な黒ね!その仮面もおしゃれ!しかも魔女だと聞いたわ!あなた、何歳?」 「15です。ネルと言います。心愛様のお守りに来ました」 「ふんふん。私、樹奈李心愛と言うの!」 「きなり、ここあ・・・すごい名前ですね。」 「さっそくだけど、お金どれくらいほしいかしら?」 「あ、いらないです。」 「ん?へ?もう一回、言ってくれないかしら?」 「いらないです。」 「ど、どうして?私、いっぱいお金持ってるわよ???」 「まぁ、理由は、私、お金魔法使えるんで」 「ほへ?・・・なるほどね!面白い!面白いわ!」 「?はぁ。面白いですかね。あの、お仕事の内容をお願いします。」 「私の、お守り役と、私の悩みを解決よ!」 「心愛様の悩みって何ですか?」 「・・・・・」心愛様はそこで黙りこんでしまった。悩みは、深刻そうだ。 「あのね。・・・」
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