記憶の旅

第17話異世界巡り旅(後編)

「ここが・・・かがわ・・・！・・・」とリンカ。
「そうよ！あ！みんな一応、コレしてね」と心愛様がサングラスとマスクと帽子を渡す。
「ありがとうございます！・・・これ、何だ？」と言って、サングラスをマスクに刺すラコさん。
「だっ！だめぇ！それダメ！あ、あぁあーマスクが破れたじゃないの！！・・・ハイ！替えのマスク！これはね、こうやってするのよ・・・こっちは、こうやって・・・ね。分かった！？」
「分かりました！こうやってこうですね！」と心愛様の真似をするラコさん。
「ふーん。もっと、キレイな色のあります？」とマスクにいちゃもんつけるサラさん。
「そう言うと思って・・・ハイ！紫よ！」と隠し持っていた紫マスクを、渡す。
「わぁ。ありがとうございますね。」と当たり前のように、マスクをつけるサラさん。
「リンカ、あれやりたいですー！心愛様！！こうだっだだん！だん！ってやつ！」と少し下手なダンスを踊る。
「あぁ、それね。こうやるのよ！だっだだん！だん！！だん！4649〜・・・ってね！」とキレのあるダンスをする心愛様。
「・・・4649って何ですか？」とやっと口を開く私。
「確か、よろしく(4649)という意味だったはずよ、リンカ。地図見せてくれる？」と心愛様がキリッとした顔で手を出す。
「了解したいたましたー！！どぞっ！です」とリンカが地図をわたす。
「あの・・・サラさんとラコさんいないんですけど・・・大丈夫ですかね？」と私がおずおずと口をだす。
「え？そ・・・そんなはずは、」と心愛様とリンカ。
「・・・誘拐ですかね〜。」と私が言うと、二人は驚きすぎで目をまんまるにしたまま、動かなくなってしまった。