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第8話魔女をなめるな
「ラカルさん。あなたは、旅人でもないですよね。だって、盗賊団のボスなんだから。しかも、魔術師ですよね?」と私は、ラカルに詰め寄る。
「・・・どうして、分かるんだい?」とラカルは、満面の笑みである。
「あなたは、旅人だと言いましたが、旅人が家を持つのは、かなりおかしいんですよ。しかも、私が、密かに自白する魔法をかけたんですけど、ききませんでした。さらに、透視の魔法で、腕を見たんですけど、盗賊団のボスの印のようなものが描かれていました。その時は、わかりませんでしたが、」と私は、ペラペラと情報をしゃべる。
「・・・ふん。だが、私は、お前の杖を持っている。お前は、杖がなかったら、何もできまい。」と言うとラカルが傲慢そうに大笑いをする。
「・・・俺達が、やろうか?」とラノとユウが心配そうに見てくる。
「・・・そこの、倒れてる盗賊団の仲間を縄で縛って、おまわりさんに渡してください。・・・こいつは、私がやります。」と私は、ラカルを睨みながら言った。
「ハッハッハッ。冗談は、やめたまえ。杖をお前は、持っていないだろう。」とラカルが私の杖をふところから、出し、私に見せる。
「ふふっ。ご冗談を」と私が言った瞬間、ラカルは、縄で縛られた。
「は?」
「魔女が杖を一本しか持ってないと思ってるんですか?」と言うと私はラカルの手から、私の杖を奪い取る。
「さ・よ・う・な・ら」と私が言うとラカルは、悔しさで歯ぎしりした。
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