26. exception

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 例えばそう…… 「あっ、先輩おはようございます」 「おう、おはよう丸山さん」 「ん?」 「どうした? 丸山」 「いや、何か臭いません?」 「にっ、臭う?」 「はい、何か磯の香りがするって言うか。臭っ!?」 「え!? たっ、多分、研究所の近くはさ、うっ、海だから、そ、その臭い何じゃないの?」 「違います!? 先輩から臭うんです。もしかして、先輩のイヤらしい膿の臭いなんじゃないんですか!?」 「はひぃいいいいいい」 何て事になったら……どうしようマジで。  コンコン ……コンコン 「はい」 「お掃除に参りました」 「え!? あの、どちら様ですか?」 「政府より依頼が御座いまして、特別に清掃の派遣で来たものですが?」 「そうですか、ご苦労様です」 「では、早速」 「えっ、ちょっ、何を?」 「布団を洗おうかと」 「いえ、これは大丈夫」 「まあ!?」 「………」 「ふんふんふん、コレってまさか」 「いや、これは」 「溜まってらっしゃるのね、いやらしいわぁ~~、でもまあ、ここはお姉さんが特別に」 「ちょっ、ちょっとなっ、何をいきなり服を脱がれてるんですか!?」 「えっ? 貴方様の精巣の中に溜まりに溜まったものも清掃に参りましたのよ」 「いや、そんな言葉をかけなくても」 「あらやだ、そんなこと言って。もう大きくなられてるじゃないですか」 「いや、だってその、お掃除のお姉さんの胸が胸が、しっ、しまってください」 「あら~~、遠慮しなくてもいいのに、ウフ」  何て事になったりでもしたら、俺の研究所での地位は間違い無くやばいことになるに違いない。
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