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俺はまるで映像の巻き戻しの様にゆっくりゆっくりバックして行くと、角で方向転換し、急いで自室へと向かうことにした。方向を変える直前に彼女と眼が合った。口の前に手を当てると、まるで狐のように細い瞳をしながら、緩やかに口角を上げる姿が見えた。
俺は慌てて自分の部屋へと戻ると、バタンと扉を閉めた。
恥ずかしい目覚めに、恥ずかしい朝を迎えてしまった。俺は現実から逃げる様に仮想空間へと入ることにした。
そしたらなんとタイミングが悪いのだろう。
なんと、ちょうど妹が部屋で着替え中だったのだ……。
(夢とは違うけど、これはまたなかなかな)
「ムゥ!? 連絡無しでイキナリ入って来る何て最低!?」
「いや、こっこれは、不可抗力で………」
「なにが不可抗力よ、お兄ちゃん何て大っ嫌い!?」
お兄ちゃん何て大っ嫌い!?
お兄ちゃん何て大っ嫌い!?
お兄ちゃん何て大っ嫌い!?
お兄ちゃん何て大っ嫌い!?
お兄ちゃん何て大っ嫌い!?
大っ嫌い 大っ嫌い 大っ嫌い
◇◇◇◇◇◇
俺はショックで暫くそのまま気絶をした状態になっていた。
暫くするとバイザーを外し、その日は夕方まで寝込んだ。
俺は部屋の中の異臭で目を覚ます。
(なんだろう、この臭い?)
あっ、パンツを洗うのを忘れてた(涙)
to be continue ・・・・・・the younger sister plus
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