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「そうだそうだ、忘れる所だった。ホレ笹原レポート用紙だ」
「うげっ!? やっぱ覚えてました。副主任堪忍して下さい。ほんまに腕が死んでしまいますぅ」
「ははっ、ならもっと言動に注意を払うようにしろ、ペナルティはペナルティだ。ちゃんと"生前と言う言葉は禁句"って何度も書けよ」
「はぁ〜〜い」
笹原にはほんっとご愁傷さまとしか言えない。関西育ちが裏目に出たのか、生粋のお喋り遺伝子のせいで人の数倍話す癖がどうやら余計な単語を発してしまうみたいだ。
でも、何かちょっと複雑。かく言う俺も妹が息を引き取った時は死んだと思ったからだ。幾ら彼女の精神がクラウドに移動したと言われても、目の前のボディは微動だにせず、しかも想像以上に早く冷たくなって行った。
そして、そして一番の衝撃は彼女の瞳の色が消えたのが分かった時だ・・・・・・
俺は一刻も早くあの時失った妹の光を取り戻したいと思う。例え機械の身体だとしてもだ・・・・・・
俺は昼飯を食べた後、いつも以上にプログラミング作業に集中していた。
to be continue ・・・・・・the younger sister plus
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