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「なんや、まだ何か有るんかいな?」
「いや……そのさ、本来の目的を早く叶えたくてよ。もしオファー何て受けたらさ」
「何時になったらバーチャルやのうて現実で妹に会えるんか分からん、せやろ?」
「ああ、その通り」
「ほんまお前はシスコンやな〜」
「うっさいなー可愛いんだから仕方ねえだろうが、お前復活したら惚れんなよ」
「ああそれは無い無い、わいは年上好きや、それに冬海ちゃんにそっくりなんやろ?わいはロリには興味ないで」
「ロリ言うな!?冬美は俺の天使だ」
「あ〜はいはい、兄弟愛が暑うてかなわん。まあそれより朗報やで」
「朗報?」
「ああ、妹+の弐号機の対象が決まったそうや」
「マジかよ、それって期待していいんだよな」
「ああ、次の妹+はお前の妹に決定した」
とうとうこの日が来た。それを聞いた俺の鼓動は物凄く高鳴っていた。あの日のプレゼンで全世界が注目している時より何倍も手には脂汗でいっぱいだった。俺は自分の指がめり込むんじゃないかって言う程に拳を握りしめ、もう片方の手に強く打ち付けると叫んでいた。俺は急いで主任の部屋へと目指した。
会って彼女にお礼を言わなくちゃ、きっと次回のプロジェクトは俺の意向を汲んでくれたに違いない。
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