ファイトーⅢ チームリングの苦闘ー

第Ⅱ章までのあらすじ

魔法で溢れた雲の国。

この国では、９～１５歳の国民が王と女王を目指して、広大な"平和の森"内でゴールをつき進む過酷なサバイバル試練"ファイト"に挑んでいる。

秋原リング１２歳は「国民の皆が笑って過ごせる国にしたい」という夢を持ち、第百代目の女王を目指し、第百回目の"ファイト"に挑む。

同盟を組んだ集団行動は、仲間割れを起こす等で不利な為、"ファイト"参加者は単独行動をするものがほとんど。

だが、リングは同盟を組んだ方が有利と信じ、四人の個性的な仲間と同盟を組み、試練に挑むことを決意した。

しっかり者でツッコミ役のチャン・ウラ。
寝坊助でクール、リングの想い人である春日(かすが)シイ。
アホだが、ムードメーカーであり、リングを想う雨原(うはら)サジノスケ。
心優しい癒し系、そしてサジノスケを想う佐野美里(みり)。

仲間ができて安堵したのも束の間、五人は"ファイト"参加者の中で最も遅い、ビリでのスタートだった。
初日から波乱万丈の幕開けだが、不思議なお婆さんに近道を教えてもらったことで、他の敵(ライバル)達との開いた差を徐々に詰めていくリング達。
五人の絆が揺らぐ事件も起こったが、彼らの絆は強く固くなった。

ファイトが開催されて１１日目。
リング達とは何かと因縁がある、冬野アメカ達五人と対峙したのも束の間、ファイト本部から任務(ミッション)発令がされた！
そしてなんと、任務(ミッション)の重要人物である、虹の国の王女レインが、リング達五人の元に降ってきた？！
レイン王女をかけた争奪戦に巻きこまれ、雷に打たれたリング。彼女の運命やいかに？！

迫り来る、数多の敵(ライバル)と魔法を用いた戦闘を繰り広げ、五人は今日も元気にはてなき北にあるゴールを目指す。