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引っ越してきた!?
・・・・・・・・・・・ゴールデン・ウィーク中・・・・・・・・・・・・・
バッン
大きな物音で目が覚めた私(秋山七美)は、音がした、隣の家の方(東側)を見た。そしたら、なんと、引っ越し屋のトラックが止まっていた。大きな物音の正体は、荷物を落とした音だった。
「引っ越してくる人は、どんな人だろう?優しい人がいいなぁ〜。いきなり引っ越して来るなんて…驚いた〜。お金持ちかな?家デカいし…会ってみようかな。今日暇だし!」
なんて、いろいろなことを考えた。
引っ越してくることに最初は、びっくりした一面もあれば、楽しみで、うきうきしていた一面もあった。
「今日会おうかなぁ〜、どうしよっかな〜」
のんきに、着替えをして、2階のリビングに降りたら、今日2度目のびっくり!なんと、目の前の家も、右側の家も(西側)たくさんの引っ越し屋のトラックが止まっていた。
「一日に3件も引っ越しすることってあるの!?そして、トラックの数多くない?」
私は混乱しながら、朝食を作った。
「お母さん、お父さん、朝ごはんできたよ〜」
「は〜い。すぐ行きます。お父さんは、今日はめっちゃ早く朝から仕事に行ってます。」
「了解で〜す」
休日だけ、私が朝ごはんを作るようにしてもらった。平日は、お母さんが忙しい中作ってくれるから、休日くらいゆっくり休んでほしいし。感謝の気持ちを込めて。
「おいし〜い」
「まぁ、そりゃね、お母さんのレシピ本を盗み見て作りましたから。」
「あら、だからなの、食べたことある、美味しさ。」
「ふふっ、そうなんだよ〜」
なんて、私が、自慢していたら、思い出した。
「あっ、そうだ。お母さん、めっちゃ、引っ越し屋のトラックきてたよ!」
「あぁ〜、そうそう、いうの忘れてたわ。3人の人たちが、引っ越してきたのよ。全員男子で、全員中学2年生なんだって!引っ越してきた、3人はとても仲がいいみたいよ。そうだっ!七美、差し入れあげてきて!買っておいたから。よろしくね〜!」
「はーい♪、了解です。」
「じゃぁ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい!楽しんできてね!お土産待ってます!」
「はーい!了解で〜す。」
お母さんは、出かけた。
「差し入れは、きっと、引き出しの中だろうな」
そう言って、引き出しを開けた。やっぱりあった。
お母さんとお父さんは、いつも平日朝から晩まで仕事をしている。2人とも忙しいため、だいたい何か買うと、同じ場所に入れておく。同じ場所なら、探さなくて済む。とりあえず、ここに入れておけばいいや、とお母さんも、お父さんも、思っている。まぁ、それでいいけどね。私は、別に困らないし。
「よしっ!差し入れ持っていかなきゃ!」
そう言って、差し入れをかばんの中に入れて、家を出た。もちろんちゃんと鍵をかけた。
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