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「だけど、やっと見つけられました。トゴウ様から妨害されてるんじゃないかと思ってたけど……これならきっと、私たちの人形も見つけられますよ! ユージさん!」
そんな俺とは正反対に、カルアちゃんは希望を見出したようだった。
確かに、これまで異常なほどに見つからない人形に、悪意が働いていると思ったほどだったのだ。
それでも、こうして人形を一つ見つけることができた。
絶望だけだと思っていたそれは、何の成果も無い状態だった俺たちにとって大きな前進なのだ。
「……そうだね、うん。ありがとう、カルアちゃん。俺一人だったらきっと、とっくに人形探しを諦めてたと思う」
「いえ、私だってユージさんと一緒だからこそ頑張ろうと思えてるんです。もう一息、一緒に頑張りましょう!」
ああ、俺はやっぱりたまらなく彼女のことが大好きだ。
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