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『あたたかな街灯』
『あたたかな街灯』
どこかへ消えてゆく
一緒と、約束をしたひと
幸福は甘美なだけじゃないね
泥水飲んで這いつくばる
痛みを無視して
二度と会えぬなら
ゼロに戻して欲しい
思い出なんか
瘡蓋はがすから
生きて指で彷徨う
人間だから
ひどいことばかりが
この胸を叩き
赤く染まる身体を裂いて
無理矢理踏み荒らした
そんなの死にたかったずっと
どうして私の行く道は暗闇じゃなくて
まだ希望灯す街灯が無数に並んで
こっちだよって、呼んでくれるの
あなたが、あなたがそうなの
こんなにあたたかで
優しく、満たされた気持ちを
幸福を覚えてしまったから
雨すら皮膚を貫くほどに
痛むのだろうと
泣きたくなるのは
ゼロに戻りたいとは
思えないから
苦しみを知るのは
生きて心動かす
人間だから
ひどいことばかりが
この胸を叩き
赤く染まる身体を裂いて
無理矢理踏み荒らした
そんなの死にたかったずっと
どうして私の行く道は暗闇じゃなくて
まだ希望灯す街灯が無数に並んで
こっちだよって、呼んでくれたの
あなたが、あなたがそうなの
そんなの死にたかったずっと
どうして私の行く道に光がさし込む
明るいの、揺れる炎たち
溶けてく刺さった刃も
こっちだよって、呼んでたんだね
あなたを、あなたを残していきたくない
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