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近づく距離
それからしばらくの間、交わす会話は挨拶程度だった。
教室が離れているため日中の接点はほとんどなく、定時になったらすぐ帰るというのが彼女のスタイルだったので、彼女と話せる機会を密かに伺っていた。
他の職員との関わりも必要最低限で、当初は明らかに彼女のこと狙っていた同僚もその対応に心が折れたようだった。
僕は彼女に恋愛感情を抱いている訳ではなく、興味関心から彼女と話してみたいと思うようになった。
彼女が異動してきてから半月後、突然そのチャンスは訪れた。
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