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昨年度の様子や、検査に至った経緯、ご家族の反応など、僕が知っている範囲内で答えた。
彼女は時折メモを取りながら、真剣な表情で話を聞いていた。
話がひと段落すると、彼女はスッキリとした表情をしていた。
「ありがとうございます!」とお礼を言い、その場を立ち去ろうとした。
「あ。青木先生!」
咄嗟に、引き止めてしまった。
「どうかしましたか?」
不思議そうな表情で、彼女はこちらを振り返った。
会話を続けないと…と思って、僕は話題を探した。
「青木先生は、どちらから来られたんですか?」
「未来から来ました」
「へ…?」
「港区から来ました」
「あ、そうですか。港区なんですね」
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