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「おはようございます」
スーパーマーケットの奥にある事務所に入ると、数人の同僚に迎えられた。
「高岡さん、おはよう。
昨日の伝票入力、少し早くしてもらえないかな」
微かに申し訳なさそうな経理部長に、紗知は笑顔で頷いた。
今日は午後から会議がある。その資料として必要なのだろう。
「分かりました。昨日までの分を一覧表にしますね」
確認に、部長は感心したように返してきた。
「さすが高岡さんだね。俺の頼みをすぐに分かってくれるんだから」
部長の和史が会心の笑みを見せて、他の経理部の社員が笑っている。
「部長と高岡さんは、ほんと息ぴったりですね。このコンビがいるから、私たち相当助かってます」
同じ経理の女性社員の言葉に、みんなも頷いた。
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