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 四人の男性がいる。職業や立場はちがうが、みな本国から植民地へ送られた点は共通していた。植民地での生活は思っていたより過酷である。気候が合わずに体調を崩す、仕事の量も多く休むひまがない。故郷の思い出話をしていつ帰れるか懐かしむのが四人の恒例になっていた。そんななか、四人のなかのひとりが倒れた。気が狂ってしまったのだ。治療をほどこすが亡くなる。残った三人は、それでも現地での仕事をつづける。本国に思いをはせながら今日も命を削って働く。  本国から植民地に送られたひとたちの悲哀を描いた作品でした。この作品が描いた時代についてよく知らないのですが、そんなわたしでも会話が読みやすかったです。
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