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マイカにそう言われると照れくさそうにする刹那。
「あはは、そうかい?」
「ええ、だって私達がこうして平和に過ごせているのも貴方がたのおかげですもの!」
マイカは目を輝かせた。
実際そうだ。日頃人は当たり前に過ごしていて感謝もしていないのだが、こうして平和で、楽に過ごせているのは誰かが身を削る思いをしてせっせと働き、街を守っている人がいるからだ。
感謝をこうして現してくれている少女に焦がれそうな思いになる刹那、だが…。
「でもさっきまで酷い顔をしていました、部下さんなら感心できた事ではありません」と言い出した。
「常日頃からそんな表情で部下さんを怒鳴ったりしてるんですか?」
「待ってくれそうじゃないんだ」
マイカはシリアスな表情で諌めだしたので刹那は誤解を解こうとする。
「実はな実は、この街を滅茶苦茶にしている原因であろう「奴」と決闘を申し込むつもりだったんだ…」
刹那は言った。
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