すれ違いの出会い

5/7
前へ
/30ページ
次へ
WNI大阪がここ最近、度々災害に見舞われているのはチイチイを怒らせているアレンが主な原因。 「街を滅茶苦茶にしている人……その人はとんでもない極悪人ですか…?」 「極悪人では無いと思うのだが、チイチイを毎回怒らせて災害を起こしている原因を作っているらしいからな、だからだから俺は彼女と奴を引き離そうと交渉をするつもりだ」 「だが奴の事だ、簡単には首を縦に振らないだろうその時は戦わざるを得ない」刹那は弓を手に持ち、それを見据える。 「でもでも、それだとそのカップルが気の毒じゃ無いですか?」 「仕方ないんだよ、街を守る為だもの」 あくまで義務の刹那に対しマイカはそのカップル同士の気持ちを優先する。 こう言う意味でも二人の思いはすれ違う。 「大切なのは本人達の気持ちだと思います。原因はどうあれ無理矢理引き離すのは可哀想だと思います!」 マイカは感情的に放った。 しかし我を忘れて放ってしまいマイカは気恥ずかしい 思いをする。 「はっ、すみません私ったらつい…」 マイカはしどろもどろする。 「良いよ、女の子なら皆そう思うはずだもの、俺だって本当は戦いたくないんだ…」 刹那は少し悲しい瞳をして微笑んだ。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加