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マイカは微笑みを讃えて言った。
「私にもいるんです同じように喧嘩して、支え合っている子が…だからわかるんですチイチイさんとアレンさんの仲のかけがえの無さを…」
「僕にはわからないな、喧嘩してギスギスしあうって辛い事じゃないのかい?」
「その瞬間は確かに辛いですでもでもこうやって我儘を言い合って甘え合うのって他の人には中々出来ない事だから…」
マイカは言った。
その相手とはのぞのぞの事である。今はこうして冷却期間は置かれてはいるがのぞのぞにとってそうやって我儘になれる相手はマイカの他にいない。
恋人はシェインがいるが彼は謂わば可愛い弟のような存在でそこまで我儘になれる相手とは言えない。
だからアレンとチイチイのように、マイカとのぞのぞみたいに我儘になれ合える仲は切りたくないとマイカはそう考えていた。
「だから無理矢理アレンさんとチイチイさんの仲を引き裂くより私達で暴走を止めましょう!」
「そうだな…っ!」
刹那もまた力強い目線でマイカに言う。
「俺も少し前に付き合っていた子がいたんだが…」
「え…?」
マイカは刹那を見た。
「フラれちゃった。理由は僕の大人気の無さだ。だからだから、あの頃の自分と決着をつける為にも君に賭けてみよう!」
「はいっ!」
そして約束をした。次にチイチイが爆発した時二人で止めて見せようと。
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