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刹那は書いた『WNI徳島城跡の裏地に来い俺はそこで待っている 刹那』と。
そしてそして矢にそれを結んで果たし矢の出来上がり。
刹那は弓道部の部長。
例え距離が300メートル以上離れていても狙った的に必中させることが出来ると言う自負を持っている。
そして刹那は3階建の校舎の屋上からそれを狙っている。
(わざわざそっちに行ったら授業に間に合わないからな。俺の目論みが当たってたら奴はあの公園にいるはずだ…)
刹那は弓を構えて待ち続けていると奴が来た。
茶髪にタンクトップをした大柄の青年のアレンだ。
彫刻顔という顔立ちに筋肉質な体格。
190くらいはあるだろう背丈。
男臭さの目立つキャラクター。
一方のアレン。
「チイチイとデートや♪今度こそは怒らせんようにしたるぞ!」
ほぼ会うたびに怒らせてるのに懲りない男アレンはワクワクした表情でチイチイを待っていた。
そこはWNI文化の森、刹那の校舎から距離は300メートルだが刹那は腕前に自信があったのでアレンのいる所に弓矢で狙いを定めているのだ。
(先ずはアレンがすぐに気づくだろう所を狙わないといけない。とするとアレンが座っているベンチが良いな、良し!)
精一杯弓を弾く刹那。
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