第4章 セレ

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「…でも、これはどこかしら?」 紅茶の鏡面が映し出した景色はただの石壁。しかも薄暗く、あまり様子が分からない。 「セレ、一体どこにいるの…?」 ピアリは途方に暮れながらも、じっとしてはいられなかった。 …水鏡…! 呪文を唱え、紅茶の水面(みなも)とセレの短剣につけておいた『雫玉』の表面に映る空間をつなげた。 雫玉がどこに導くのか…? …もうどこだっていい!… ピアリは紅茶の水面に吸い込まれた。
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