第1章 遭遇

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そして今、オーリはアーリンとディルザから攻撃されている。 攻撃を避けるにも、ソノ達の進む方向にアーリンの注意が行かないように動く。 それでもアーリンは数秒を置かずソノとピアリに気付いた。 が、オーリの胸元のペンダントが光っていた。 「よし、セレの所に着いたな。」 アリスドリナに入る直前にソノが合図を送って来たのだ。時間稼ぎは成功だ。 オーリはソノに護身用のペンダントを持たせている。 オーリの魔法よりも弱い魔法ならば全て無効にするアイテムだ。オーリの血と数種の魔法植物のエキスを封じ込め、何度も加護の魔法をかけて作った。 オーリ自身も、それとペアのペンダントを持っている。ソノがオーリの事を強く想えば、オーリのペンダントが光る。 ただし、発光渓谷アリスドリナではそのペンダントすら役に立たなくなる。だから入り口のところで合図したのだ。 ちなみに、セレも同じ物をピアリに持たせている。そのペンダントの反応が無くなった事で、ピアリは心配してセレを探しに来たのだった。 ソノとピアリはアリスドリナ…光る渓谷を目の前にしていた。薄暗闇の中に青白く浮かび上がる谷と川があった。
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