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足元
これは兄の友人の話です。
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(ん…足元に誰かいる?)
足元ら辺に重みを感じ、目が覚めた
小さい子特有の高い声を感じ、従姉妹が遊びにきたのかと思った
従姉妹はまだ幼く10歳離れている自分によく懐いてくれているのだ。
休日はよく遊びにきており、こうして寝ているところにジャンプなど暴れてくる
(あれ…でももう夕方だぞ?この時間は大体帰っているよな…?)
窓から射す光はオレンジ色で夕方であることを示す
従姉妹は4時か3時くらいには帰ることが多いので不思議に思う
(起きなきゃな…)と思うが体がだるく起き上がれない
「B美…起きるから、ほら退いて〜」と声を出すと
「キャハハ」と男の子ぽっい声となった気がした
(え…?)と不思議に思ったが退いてくれたのがわかった
そしてゆっくりと扉を閉め、出ていった
(なんだったんだ…?)と思ったが眠気に抗えず、また眠りに落ちてしまった
その夜、同居している祖母に従姉妹が来たか尋ねてみた
「え?来てないよ?どうしたの、いきなり」と言われた
「は?だって、B美、俺に乗っかってきたよ!?」と驚いてしまった
「…?今日は本当に来てないよ。」
「じゃあ、あれは誰だったんだ…!?」
その正体は今でもわかっていない………
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