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序章
モルナとラフィカは大の仲良し。
どこに行くにも何をするにも、いつも一緒。
けれど二人の見ている世界は、別物。
例えるなら、同じ場所にいても背中合わせで立ち、互いに反対側の風景のみ見ているかのような…
つまりモルナにはラフィカの見ている世界がどんなものなのかわからないし、そしてそれはきっと、ラフィカも同じなんだと思っている。
ただそれは大した問題ではない。
大切なのは、背中合わせでも二人が一緒にいるということ。
彼女と私が共にいられれば、それでいいのだ。それだけでいいのだ。と、モルナは思っていた。
その時までは…
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