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息を呑んだモルナの耳にラフィカの声が届く。
「ずっとずっと祈りを捧げてきた…今日この日この時のために」
「とても綺麗…ラフィカ、この光は何?」
「私の祈りに応えてくれた精霊よ」
「精霊? なんて素敵なの、まるで夜空に瞬く星星のようだわ!」
幾つもの輝く精霊達は、徐々にラフィカの目の前に集まると一つの大きな光になった。
「精霊達が祈りを糧に願いを叶えてくれる。ね、モルナなら何を願う?」
「急に言われても…何を叶えてもらえばいいのかなんて、分からないわ」
「難しく考えなくていいの。モルナの抱く願いが何なのか、私が知りたいだけだから」
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